エアコンのクリーニングは必要なの?その効果は?|プロの空調屋がお答えします
日本のムシムシ暑い夏。エアコンが欠かせません。
エアコンのお手入れしてますか?
よくプロの業者が「エアコンのクリーニングやります!!」なんて宣伝を目にします。
「エアコンのクリーニング?」って本当に必要なんでしょうか?
「フィルターのお掃除はやってるから大丈夫よ」と思うかもしれません。
そんな疑問に空調屋である私がお答えしたいと思います。
エアコンの内部は少しずつ汚れていきます
エアコンはフィルターの掃除をきちんとしていても、
使用してるうちに内部が少しずつ汚れてきます。
1年位では気づきませんが、3年もすると汚れが目で見てもわかるようになります。
こちらは3年間使用したエアコン内部の写真です。
風を送るファンに汚れが付いてきているのがわかります。
そしてこちらは、フィンコイル(熱交換器)というもので、車のラジエーターのようなものです。
中には冷媒ガス(フロンガス)が流れていて、ここを空気が通過し冷やされ、冷たい風になります。
表面にうっすらホコリが付いているのがわかります。
この程度の汚れであれば、エアコンの機能には支障ありません。
このまま何年も使い続けると汚れは少しずつ蓄積されていきます。
それでは、どうしてエアコンのフィルター清掃をしていても汚れていってしまうのでしょうか?
エアコンのフィルターは空気の汚れを完全に取れるわけではないのです
エアコンはお部屋の空気を吸い込んで、冷たい風にして吹き出します。(冬は温風ですか…)
エアコンの空気を吸い込むところにはフィルターが付いていて、吸い込む空気のホコリをキャッチしています。
しかしながら、下の写真のようにフィルターには多少の隙間があります。
この少しの隙間をホコリが通り抜けてしまうのです。
また、フィルターの網目よりも小さなゴミも通り抜けてしまいます。
微量ですが、フィルターで取れなかった汚れが長い年月をかけてエアコンの内部に蓄積されていくのです。
ですから、
定期的にエアコンのクリーニングが必要なのです。
エアコンのクリーニングをするとこんな効果があります
エアコンの効きが良くなる
エアコンのクリーニング後には、
- 風を送るファンの汚れが落ちるので風をたくさん送ることが出来るようになります。
- 空気を冷たくするフィンコイル(熱交換器)の汚れが落ちるので、空気を冷やす能力が上がります。(復活する)
買った時(新品)の本来の能力に近づきます。
しかも、省エネにもなるので電気代が抑えられお財布にも優しいです。
お部屋の空気がキレイになり衛生的です。
エアコンをつけて嫌な臭いがした経験はありませんか?
原因は、エアコンの中のカビや雑菌です。
エアコンの内部に溜まったホコリは、湿っていて雑菌達の快適な住まいなのです。
汚れたエアコンから出てきた空気は、
カビを部屋中に撒き散らしているようなものです。
考えただけでゾッとします。
そんな空気を吸いたくないですよね。
赤ちゃんいるご家庭ではアレルギーなども心配です。
以前、私がとある事務所の業務用エアコンのクリーニングをした時のことです。
人が沢山いる事務所だけあって相当な汚れでした。
クリーニングの時にでた排液はドロ水のようでした。
その翌日、お客さんが「なんだか今日は空気が爽やかになった感じだよ、清々しいねぇ」と言われたことがあります。
「あのドロ水ですから…そりゃぁ、そうでしょう…」私は内心思いました。
綺麗な空気が吸いたいですよね
エアコンが故障しずらくなる
汚れたままのエアコンを使い続けると能力が落ちて不衛生なだけでなく、
エアコンの故障の原因にもなってしまいます。
①ファンが壊れてしまう
ホコリなどの汚れが原因で風を送るファンが壊れてしまいます。
ファンはモーターによって回転しています。
回転している部分に汚れなどの異物が入り込むと異音が出てきます。
初めはモーターから「ジー」とか「シャー」とか変な音がし始め、
そのうち音がひどくなりモーターがこわれてしまいます。
②エアコンから水が漏れてくる
冷房のときに、エアコンの内部で結露水が発生します。
ふつうは、この結露水をうまく受けて外に排水しています。
汚れが酷くなると結露水を上手く排水出来なくなり溢れて、エアコンからポタポタ水が垂れてきてしまうのです。
③エアコンの心臓部が壊れる
少し難しい話になってしまいますが、
エアコンの中では、フロンガス(冷媒)がコンプレッサー(圧縮機)で循環しています。
人間に例えると、
フロンガス = 血液
コンプレッサー = 心臓
にあたります。
エアコンの汚れは、フロンガスが流れて循環するバランスを崩てしまいます。
そして、バランスが崩れると、
心臓であるコンプレッサーに負担がかかり故障の原因となります。
ホント、人間の心臓と血液みたいです。
コンプレッサーが壊れてしまうと、冷房・暖房は一切できなくなります。さらに多額の修理費用がかかってしまします。
場合によってはエアコンの買い替えとなってしまうのです。
ただし、エアコンのクリーニングで注意する点もあります
エアコンを買ってから10年以上一度もクリーニングしたことないのよ…
汚れもヒドいし大丈夫かしら?
あまりにも年数が経っているとエアコンクリーニングでかえって故障や不具合がおきてしまうこともあるんです。
どういうことかしら?
エアコンのファン(回転部分)のバランスが崩れて「異音」「振動」が発生てしまうことがあるんですよ。
もう少し詳しく説明します。
- 新しいエアコンを使い始めます
- 使用していくと汚れが少しずつ付いていきます
- エアコン自体も少しずつ劣化していきます
- 汚れと劣化は長い年数をかけてバランスをとりながら少しずつ進んでいきます
- エアコンクリーニングにより汚れだけが急に無くなったとします
- 汚れと劣化のバランスがくずれ不具合が発生する場合があるのです
つまり、
10年以上も一度もクリニーングしていないエアコンは、「汚れ」と「劣化」バランスが崩れてしまい、
せっかくクリーニングしたのにエアコンをつけるを変な音がし出したり、振動したりすることがあるので注意が必要です。
「汚れ」や「臭い」が酷くなる前に、エアコンクリーニングをするのがオススメな理由なのです。
エアコンのクリーニングの頻度はどれくらい?
では、エアコンクリーニングの頻度はどれくらいがいいのでしょうか?
使用頻度や設置環境にもよりますが、
設置してから、5年毎位がベストかと思います。
実際に臭いや能力低下が気になり始めるのは7、8年位かと思います。
最近のコロナ禍の影響で、
外出自粛の巣ごもりや、テレワークのための在宅勤務で、
家にいる時間が増えエアコンは汚れやすくなってきています。
エアコンのクリーニングをするならシーズン前がおすすめです。
エアコンのクリーニングをプロの専門業者さんに頼むならシーズン前がおすすめです。
暑くなり皆んなで一斉にエアコンを使い始めると、エアコンクリーニングの依頼も増えてきます。
そうすると、混み合って直ぐにクリーニングに来てもらえないかもしれません。
関東圏では、7月頃梅雨が明けると一気に暑くなります。
すると、皆んなが一斉にエアコンを使い出しエアコンの効きが悪かったり、臭いがしたりの不具合に気付きます。
つまり、エアコンのクリーニングを頼む人が急増するのです。
エアコンクリーニングは依頼が殺到する前の、5月、6月のまだ涼しい時期がオススメです。
エアコンのクリーニングできれば安心できる業者さんに頼みたいですよね
くらしのマーケット
オススメな理由
- 面倒な見積を取らなくても、インターネットで事前に料金がわかります。 予約する前にどんなサービスにいくらかかるのか分かるので安心です。
- 利用した人の口コミを見ることができるので信頼できる業者さんを探せます。質の悪い業者さんにあたる心配も減ります。
- 顔写真を掲載している業者さんもあり、そんな人が来るのかわかります。女性の方は、夫婦で作業に来れる業者さんを探すことも出来て安心です。
- お住まいのエリアで店舗を絞り込んでから、料金の安い順・口コミ評価順などで比べることが出来るので、自分にピッタリの業者さんを選べます。
安心して頼める理由
- 【最大10万円保証】くらしのマーケットを経由して利用したサービスで問題があった場合には、最大10万円を保証してくれます。 (例)作業スタッフが家電を壊してしまった、など。
- 【プライバシー保護】予約が確定するまで各店に個人情報が公開されないので安心して問い合わせができます。
- 【厳正な出店審査】くらしのマーケットに出店している業者さんは、厳正な審査を通過した業者さんだけなんです。
まとめ
エアコンクリーニングの必要性
・エアコンのフィルターを掃除を定期的にしていてもエアコンクリーニングは必要です。
なぜなら、フィルターのすき間やフィルターを通過した汚れが、長い年月をかけて汚れていくからです
エアコンのクリーニング、メリットは?
- 省エネ効果で電気代の節約になるのでお財布に優しい
- お部屋の空気がキレイになり衛生的
- エアコンの故障が減り寿命が伸びて長く使用できる
エアコンのクリーニング、デメリットは?
あまりにも年数が経って汚れが酷く機器が老朽化していると、エアコンクリーニングでかえって故障や不具合がおきてしまう可能性があるので注意が必要です
猛暑続きの日本の夏、エアコン無しは過ごせません。
熱中症で命を落としてしまう危険性もあります。
近年はコロナ禍での巣ごもりやテレワークでの在宅勤務でエアコンの運転時間が増えてきています。
早めにエアコンのお手入れをして、日本の暑い夏を快適に乗り切りましょう。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。