築10年のマイホーム。
最近、トイレの換気が良くありません。
トイレの「臭い」が外の廊下まで漏れてきます。
誰かがトイレに入っていると、廊下が臭いんです。
もちろんトイレの換気扇は運転しています。
吸い込み口(パネル)や羽根(プロペラ)も、たまにですが大掃除の時には掃除しています。
新築から10年も使っているので、換気扇もそろそろ寿命なのでしょうか。
でも、ちょっと待ってください。
換気扇を買い換える前に一つ確認してもらいたいことがあります。
こちらがトイレの空気を入れ換えてくれる換気扇です。
Contents
トイレの換気が悪くなった原因
それでは、トイレの換気が悪くなってしまった原因を考えてみましょう。
換気扇自体の汚れ
表面のパネルから空気を吸い込むのでホコリが詰まってきます。
パネルは簡単に外れます。
外すと出てくるのが風を送る羽根(プロペラ)です。
羽根(プロペラ)にもホコリが付いてきています。
パネルや羽根(プロペラ)にホコリが付くと換気扇の能力が低下してしまいます。
上の写真くらいの汚れですと能力は落ちていますが、トイレの臭いが外に漏れる程の能力の低下は考えにくいです。
他に原因がありそうです。
外壁についている排気口
実は、原因はこれです。
外壁に付いている排気口です。
トイレの換気扇より吸い込まれた空気は、この外壁の排気口から排気されます。
この排気口が汚れて詰まっていると換気が出来なくなってしまいます。
換気扇を外して排気口を掃除してみよう!
では、排気口の汚れ具合を見てみましょう。
排気口は網がついています。
この網の室内側(トイレ側)の面が汚れます。
網の屋外側の面はあまり汚れません。
トイレの汚れた空気は網の室内側から通り屋外に出ていくためです。
屋外側からは排気口の汚れは判りづらく、網の反対に汚れがつくので掃除も困難です。
網の内側を掃除するには、換気扇を外す必要があります。
それでは、換気扇を外してみましょう。
換気扇のブレーカーをOFFにする
換気扇を外している時に間違って運転してしまうと危険です。
換気扇のスイッチを切ったら、念のためにブレーカーもOFFにしておきます。
これで、間違ってスイッチを入れてしまっても換気扇が運転してしまうことはありません。
さて、ブレーカーはどこにあるのでしょう。
家の中にこんなボックスはありませんか?
ブレーカーボックスです。この中に家の色々なブレーカーが入っています。
ウチは、お風呂場のドアの上にブレーカーのボックスがありました。
では、トイレのブレーカーをOFFにします。
トイレのコンセントと照明は同じブレーカーなのでブレーカーOFFにしている間は使えなくなります。
間違って違うブレーカーを落としてしまわないように表示してある名称をよく確認しましょう。
換気扇を取り外す
表面の吸い込みパネルを外します。
中の、カバーを外してから羽根(プロペラ)を外します。
外したカバーと羽根(プロペラ)です。
換気扇の本体を壁に固定しているビスを外します。
ビスを外したら換気扇本体をゆっくりと手前に引き出してください。
この時に電気の配線がつながっているので、無理な力が加わらない様に注意しましょう。
換気扇本体もかなり汚れていました。
壁の中、排気口の状況
換気扇を外した壁の穴を覗いてみると、驚きの事実がありました。
なんと、完全に穴の奥にある排気口の網がホコリでふさがっているではありませんか!
網ではなく、布を被せたみたいです。
これでは全く風が通らないので排気ができません。
恐るべし10年分の汚れです。
では、排気口を掃除します
掃除機を壁の穴にツッコミ、奥の網のホコリを吸い取ります。
写真では、ハンディタイプのダイソンにブラシの先端を取り付けています。
コード式の掃除機でも問題ありませんが、ゴードレスタイプだと作業性が違います。
掃除後です。キレイになりました。
掃除前の写真と比べてみます。
これではいくら換気扇を運転しても換気はできません。
換気扇を取り付けます
換気扇本体、パネル、羽根(プロペラ)も掃除します。
羽根とカバーを換気扇本体取り付けます。
そして、本体を壁にビス止めします。
この時、羽根(プロペラ)を手で回し、本体に当たらずにスムーズに回ることを確認ましょう。
吸い込みのパネルをつけたら完成です。
ブレーカーをオンにして運転します。
どうでしょう、
ティッシュを当てると、きちんと吸い込むのが判ります。
排気口の掃除をした後に何日か様子をみましたが、トイレの臭いが外の廊下に漏れ出すことはなくなりました。
一般的なトイレの換気での空気の流れ
では、トイレの換気での空気の流れを見てみましょう。
トイレの換気扇のスイッチをONにすると、
トイレ内の空気を排気口から屋外に排気します。
この時、屋外に排気した分の空気をドアの隙間などから吸い込んでいます。
図で表すとこのようになります。
【図 工事中】
- トイレの外(廊下等)の空気が
- トイレの中へ流れ込む
- 換気扇に吸い込まれ
- 排気口より屋外へ
換気が正常に行われていれば、この空気の流れが逆になることはありません。
つまり、トイレ中の臭いがトイレの外(廊下等)の外に漏れることはないのです。
屋外の排気口が詰まってしまうと、空気の流れが止まってしまいます。
すると、トイレの中の臭いは逆流してしまいます。
「排気口に網なんか付けなきゃいいのに」と思いますよね。
網が無いと、外の小さな虫たちがウェルカム状態になってトイレに入って来てしまいます。
この網のことを防虫網といいます。
まとめ
トイレの外の廊下まで臭いしてしまう現象のまとめです。
まず確認にたいのは、
- 換気扇は動いているか
- 換気扇の表面の吸い込みパネルがホコリで汚れていないか
- 換気扇の中の羽根(プロペラ)がホコリで汚れていなか
1、2、3に問題ない場合は、更に次の可能性があります。
外壁の排気口に付いている、虫が侵入しないための網「防虫網」の詰まりです。
この防虫網の汚れは屋外側からは確認しにくく、換気扇を外した室内側の穴から確認する必要があります。
防虫網が詰まっている場合は、室内側から掃除をします。
掃除で防虫網の汚れがキレイになると空気の通り道ができます。
すると、トイレに臭いがこもったり、外の廊下まで臭いが漏れるのはなくなるでしょう。
換気扇を外して掃除するのは手間ですが、臭いが気になる場合にはチャレンジしてみて下さい。
業者に依頼した場合は、「もう10年経ちますし、寿命ですねぇ〜」と換気扇と排気口をセットで交換することになり数万円の請求がくるでしょう。
多少手間ですが、掃除だけで済むなら自分でなんとかして節約したいものです。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございます。